8.2019年 | 「させたい」から抜け出す準備期間


活動記録 8
2019年 | 「させたい」から抜け出す準備期間

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大人の背中で伝える試み

大人の「やりたい」からイベントを開催

せっかく「ねばならない」を撤廃し、本人の「やりたい」を応援したいといっても本人の「やりたい」がわからなければはじまらない。

実際に「やりたい」が明確にある子どもは少なく、仮にあったとしても、それを実行できるとなると、さらに数が絞られてくることがわかってきた。

そこで何かの起爆剤になればと思い、私たち大人自身の「やりたい」「面白そう」と思うことからイベントを企画。地域の方々と毎週のように周辺各地へ出かけてみたり、知的好奇心の刺激になればと考えイベントごとに関連のある項目をクイズにして出題してみたりもした。

大人に向けた講座の開催

一方では、算数やアートなど、これまで子ども向けに行ってきた講座を大人に対しておこなってみた。大人が楽しむ姿を見て子どもたちも興味を持つかどうかに興味があった。

二子山へのハイキング
逗子海岸での磯遊び
近所のビワを収穫に
田越川で川遊び

まだCoCoLoの会が「させたい」から抜け出せていなかった

「よかれと思って」に潜む下心

結局やってみてわかったことは、まだCoCoLoの会が「させたい」や、聞かれてもいないことを「教えたい・伝えたい」から抜け出せていない、ということだった。

例えば、大人のための算数講座をやってみたが、その目的の1つは「大人が算数を楽しむ姿を見て子どもたちに算数に興味をもってもらいたい」ということだった。

遠足やアート企画に関してはまだ大人たち自身の「やりたい」ことの割合は高いが、やはり子どもたちに対して「外で体を動かすことの楽しさを伝えたい」とか「学ぶことや表現することの楽しさを伝えたい」といった下心が全くなかったとは言えないだろう。

残る違和感。本気の「やりたい」ってなんなんだ

一体「やりたい」ってなんなんだろう。

大人自身の「やりたい」を一通りやってみたけれど、何か違和感が残った。

たしかに「楽しい」のだが「本気か?」と聞かれればそうではない気がした。

私たち大人こそがもっとそれに向き合う必要があると思った。

いま思えば当時の私たち大人の「やりたい」は「余暇」であり「娯楽」であり「レクリエーション」だった

 1. 10-16 | 課外 勉強だけでなく心も育てる
 2. 10-16 | 学習 CoCoLoは勉強から逃げない
 3. 17,18 | 地域 ALL地域で子どもを育てる!
 4. 17,18 | 学習 少年との衝突と価値観の大転換
5. 17,18 | 学習 成績向上と「教える」を手放す
 6. 17,18 | 不登校 「まっぷ」誕生と出席扱い
 7. 19 | 大改革「全面無料化」へ
8. 19 | 「させたい」から抜け出す準備期間
 9. 19 | 子どもに教わった本気の「やりたい
10. 20,21 | ココロの憲法の誕生
11. 20,21 | スクールからスコーレへ
12. 22 | 地域へ飛び出すCoCoLoの理念
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