第9章 2019年|子どもに教わった、本気の「やりたい」


空っぽになってみて

「勉強を教える」を手放し、
「大人の背中で伝える」ことにも違和感を覚えはじめた頃。

私たちは、どこか空っぽになっていました。やることがない。
何を目指せばいいのかも、はっきりしない。

「やりたいって、いったい何だろう」

そんな問いだけが残っていました。

子どもたちは、ずっと言っていた

そのとき、ようやく目の前の子どもたちに
本当の意味でフォーカスできたのかもしれません。

思い返せば、
子どもたちは、ずっと言っていました。

「フォートナイトがやりたい!」と。

何度も、何度も。

CoCoLoの会には、
マインクラフトをはじめとした
どこか「学習の香りがする」ゲームソフトは
揃えていました。

それは、大人から見れば、
まだ、安心できる選択肢。
創造性もあり、
教育的価値も語られるゲームたちです。

これだけあれば、足りるだろう。
どこかで、そう思っていました。

けれど——
子どもたちが「いま」やりたいのは、
そこにはなかった。

理由づけも、教育的意味づけもいらない。

ただ、純粋にやりたい。

それが、フォートナイトだったのです。

フォートナイト / Fortnite は2017年に公開されたオンラインゲーム。当時、子どもたちの間で爆発的な人気を誇っていた

フォートナイトの解禁

それに気づいたその日、
私たちは近隣のイオンへ車を走らせ、
任天堂スイッチを購入しました。

翌日。

子どもたちのあの喜びようは、
いまでも忘れられません。

本気で笑い、
本気で集中し、
本気で悔しがる。

そこには、
ただ、
「やりたい」 がありました。

ああ…
私たちが長いあいだ探していた
「本気のやりたい」って、
こういうことだったのか…

子どもたちから本当に大切なことを教えてもらった気がしました。

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