「できない」じゃなかった。「納得できないから進めない」だけ!!!

ココロさんの寺子屋

~数学が苦手。
その衝撃のルーツが明らかに~

「勉強が嫌いになったのは、小1の時の担任が山ほど宿題を出したせいだ!」

これは、
当時中1だった男子のセリフ。
現在中3。

このセリフだけ聞いたとしたら、
どんなことを感じるでしょうか。

「先生のせいにして逃げてきただけだ。」
「学校の先生の教え方が良くなかったのかしら。」
でしょうか・・・

「小1という具体的な時期が分かるのは自己分析がしっかり出来ている証拠だ」
という見方もありますね。

このセリフの本当の深さに気づくのは、
2年以上経ってからになりました。

彼が中1の時、
嫌いな勉強を無理にさせるより、
まずは、得意な科目をしっかりやろうということで、
週1回理科だけをやることになりました。

中3になって、自分から
「週2回やってみる」
と言い、週に2回理科と社会のみ一緒に勉強してきました。

勉強は大嫌いだけど、
寺子屋に通ってくるのは嫌ではない様子。
担当のI先生の愛ある傾聴力のおかげでした。

中3の9月。
数学のテストが一桁で、
さすがにピンチを感じ、
「数学やったほうが良いよね?」
と自ら数学の勉強を希望。

数学(算数)の思考力レッスン
が始まりました。
(文章題が解けるようになるプログラム)

田中プログラムのすごいところは、
人間ドッグのように、細かい部分まで出来ない部分を徹底的に調べます。
病院でいう問診、採血、CTスキャン・・・

それの算数(数学)バージョンみたいな感じです。

「たし算」も、マニアックなぐらい分類されていて、どの部分のたし算からつまずいたか分かります。

彼が小1の時に嫌いになったという一言。
ここに来て、その理由が分かりました。

彼に出した問題が以下。

太郎さんがみかんを3つ持っています。お母さんがみかんを5つくれました。
太郎さんのみかんはいくつになったでしょう?

この問題は、答えも式も出せました。

太郎さんは、みかんをいくつか持っていました。それからお母さんがみかんを5つくれたので8こになりました。
太郎さんは最初にいくつみかんを持っていたでしょうか。

この問題!
答えは出ますが、
式を立てることができないのです。
「いくつか(=ある数)」というもやっとしたものに違和感を感じ、次へ進めないのです。

それは、数学が苦手になるはずです。
数学は、ある数をXに置いて、
式を作って答えを出していくのですから。

彼は、
Xとかyとかに違和感をずっと持ち続けていたようです。

「代入すればいいだけだ」
と先生には言われるそうですが、
彼にとっては、そもそもXに対して違和感があるので、代入をすることにも抵抗があったようです。

彼のわからないのルーツは、
小1の「ある数」
でした。

彼は、会話もしっかりできますし、興味を持ったことに対する暗記力も抜群です。

数学(算数)が出来ないことに違和感がありました。

「できない」
じゃなくて、
「納得できないから進めない」
という表現の方が
今ではしっくりきています。

適当に流せば、
もしかしたら先へ進めたかもしれません。
(身につくかどうかは別にして)

でも、そこから前に進めなかったのは、
彼の正直さ。

そっか!!!!
つまづきの原因は、
小1の「ある数」だったのか!!!

何ともいえない強烈な衝撃が胸を走りました。

先程の彼がつまずいた問題に話を戻します。

答えが3と書いてある解答を見て、
「正解!」と丸をつける。
→これじゃ見抜けません

8-5=3
答え3個
と式が書いてある解答を見て、
「正解!」と丸をつける。
→これじゃ見抜けません

ペンギン人形を使って表現してもらい、
どうやって考えたか丁寧に聞いて、
式を立ててもらい、
違う式が作れるかどうか一緒に考え、
ある数を□をつかって表現できるかどうか
一緒に考え・・・

ようやく彼から出てきた言葉が

「ある数ってなんか気持ち悪い」でした。

ある数だらけの数学は、気持ち悪いです。
x、y、a, bだらけで、違和感だらけです。

「勉強が嫌いになったのは、小1の時」

あの時の彼のセリフの本当の意味に気づくことができました。

「あの時、ある数の意味を学校の先生にちゃんと丁寧に教えてもらえてたら・・・」

とつぶやいた彼の言葉が胸に刺さりました。

でも、気づた「今」が
彼の学ぶタイミング。

先生を責めるのも違うし、
とことん分かろうとしなかった自分を責めても仕方がない。

本当の学ぶ喜びを
いまから感じていこう!!!

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よしはら ちぐさ

よしはら ちぐさ

元大手塾講師。自分自身がやりたいことをやり輝くために「ココロさんの寺子屋」を立ち上げる。「あったらいいな」を形にすべく地域の方々と共に奮闘中。

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