『文章題を解くための5ステップ』「苦手」が「キライ」になる前に

「計算はできるんだけど、文章題は苦手なんです・・・」

文章題に対して苦手意識を持っている子はたくさんいます。

そのまま「苦手」を放置しておくと、

学習難易度が上がるにつれて「キライ」になってしまうことが多いので、

その前に手を打つことは、とても重要と考えています。

ここでは、「文章題を解く」とはいったいどういうことなのか、

そこから考えてみたいと思います。

まず、文章題を解くため手順を5つにわけて考えていきます。

結論から言ってしまうと、

文章題が解けないのは、

この5ステップの中のどこかしらに問題が発生してるから

と言うことができます。

ここからは、例題を使って具体的に考えてみます。

(例題)

ステップ1 問題文の理解

ここは「日本語で書かれた文章の内容を理解できるか」という段階です。

この段階でつまずく場合、例えば「公園」や「遊んで」といった「漢字」が理解できなかったり、「ついさっき」の意味が分からずに、適当に答えてしまうことがあります。

極端な話、もしこの内容の文章が、ロシア語だったりアラビア語だったり、自分の知らない言語で書かれていた場合に「解けない」のと同じ状況です。

ここでは「国語力(日本語の力)」が試されています。

周囲の力を借りることができる場面では、周りの人に質問して問題文の内容について補足説明をしてもらうことでこのステップを突破することができます。

ステップ2 イメージ化

ここはステップ1で理解した問題文を「イメージ化」して考える段階です。

ここでいう「イメージ化」とは、いわゆる「図」を使って考えることを指します。

実は、文章題を苦手とする子の多くが、この段階で何かしらの問題を抱えています。

「図」が全く思い浮かばない場合も多いです。

おそらく、これまでたくさんの「図」を教科書や授業で「見てきた」のにも関わらずです。

「見る」と「生み出す」は全くの別物みたいです。

このような時は、「絵」ならかけるかな?と聞くと、情景を詳細に描写し、時には問題文に出てこない登場人物まで描かれた「絵」で説明してくれたりします(笑)

ステップ3 立式

ステップ3は、ステップ2でイメージ化した「図」や「絵」などを使って、式を立てる段階です。

上の図の左3人が家に帰ってしまったので、

公園に残っているのは4人とわかります。

このように、実は、イメージを使って考えると、式を立てなくても答えを出すことができます。

では、なぜ式を立てる必要があるのでしょうか?

これまで見てきたように、

問題文から作った「図(イメージ)」をもとに「式」を作りました。

これはステップ2の話にも関係してきますが、

もし「式」はたてられるけど「図(イメージ)」が全く思いつかない場合、

その式は何をもとにして立てられたのでしょうか。

もし頻繁に、足すべきものを引いたり、引くべきものを足したりしている場合は、

ステップ2の「イメージ化」を抜かしたままステップ3の「立式」を行う「癖」がついてしまうので注意が必要です。

「式」とは「図(イメージ)」をどのように移動・変形させたかを

記号を用いてシンプルに説明するための「言葉」です。

ですので「ステップ5のたしかめ」とも強く結びついています。

ステップ4 計算

問題文を理解し、図(イメージ)をつくり、式を立て、その式を計算する。

ここで、いわゆる「計算力」がいきてきます。

ここでは、十進法や分数・小数などの仕組み、筆算の手順といった「知識面」でつまずく場合もあります。

ステップ5 たしかめ

最後は「たしかめ」の段階です。

文章題を苦手とする子はたいていの場合、ステップ4までで完結しています。

「その答があってるかたしかめてみた?」

と聞くと、

こんな感じのはてなマークがみんなの頭上に浮かんできます。

「たしかめって、なに?」

「出した答えがあってるかどうか確認することだよ」

すると、

問題文は一切見ずに、解答用紙だけじっと見つめてから、

「できました」

と言ってくる子もいます。

たしかめとは、「出した答えが問題文に合っているかを確かめること」です。

例題でいうと、

(例題)

この問題に対して、

(式)7-3=4

(答)4人

となった場合、

答えが、問題文に合っているかを確かめます。

今回の答えを問題文に当てはめてみるとこうなります。

公園で7人の男の子が遊んでいました。

ついさっき3人が家に帰りました。

いま公園には4人の男の子が残っています。

この文章はつじつまがあっているでしょうか?

あっていれば4人という答えは正しいということになります。

文章題の多くは解答を聞くまでもなく、自分自身で確かめることができるということです。

以上が、「文章題を解くための5つステップ」でした。

ただし、ここまでのアプローチは「キライ」になる前のものです。

もしすでに「キライ」や「無関心」になってしまった場合は、

「思考力」面に加えて「メンタル」面からのアプローチも必要となります。

それは、また別の機会に。

最後に、

寺子屋では、

勉強も、スポーツなどと同じように

「楽しむ」ことを最優先に考えています。

自分の力で解けるようになると「苦手」が「楽しい」に変化していきます。

「苦手」が「キライ」になる前に。

長文を読んでいただきありがとうございました。

cocolo3

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